読書
先日、三島由紀夫の「美しい星」を読みました。
主人公(とその家族)が自分たちが宇宙人と信じ込んでいる宇宙人という設定で、地球は核などで滅亡に向かっているから何とかして救わなければいけないと思っていて、そこから物語が進んでいきます。
核で地球は滅亡に向かっているというのは三島由紀夫自身そう思っていたのでしょう。
戦争では原爆を落とされたり、水爆で被爆しているのを実際に目の当たりにしてそう考えていたと思います。
現在もあまり変わってないのが結構怖いところですね。
「なんとかやっていくさ、人間は」と最後のシーンで言い放つのですが、読み方によっては、
1.地球に絶望して諦められた
とも読めますが、
2.地球の人なら解決を目指すハズという期待
とも読めます(あくまで僕個人の読解として)
僕は2でありたいとおもっています。
どう思うかは人によると思いますが、是非読んで欲しい本です。
設定は笑えてしまうのに、その中に怖さや批判が伴われているので読んだ後考えてしまいました(安部公房の「砂の女」もそうでした)
これを機に三島由紀夫の作品もう一回読み直そうかなー