鍼灸院クレールのブログ

鍼灸院の日常と東洋医学について

酒を呑んで気が大きくなる

酒を呑むと気が大きくなる人いますよね(^^)

 

東洋医学の古典の中にも酒について記載があります。

 

「霊枢 論勇編 第五十」

 

黄帝曰、怯士之得酒、怒不避勇士者、何蔵使然。

黄帝がいう。臆病な人が、酒を呑むと、勇敢な人と変わらないようになるのは、何の蔵によってなるのか?)

 

少兪曰、酒者、水穀之精、熟穀之液也。

(少兪は言う。酒は水穀の精で、穀類が発酵した液体です。)

 

其気慓悍。其入干胃中、則胃脹、気上逆、満於胸中、肝浮胆横。

(その気は素早く、胃のなかに入り、胃を脹らまして、気が逆上し、胸中に充満し、肝気を興奮させ、胆気を旺盛にさせます。)

 

 

 

東洋医学では酒は肝気を興奮させる作用があるようですね。

そしてこの肝気がでてくると怯えている人でも勇猛な人と同じように振る舞えるとのこと。

 

また気が上逆するとも記載がありますが、普段は気というのは全身を巡るように流れているのがちゃんと巡らない状態です。

 

これが酔っている状態です(^^;

 

 

今みたいに蒸留技術が発達していないこの時代のお酒はどんな感じだったんでしょうね(^^

 

参考: 東洋学術出版社 黄帝内経霊枢