鍼灸院クレールのブログ

鍼灸院の日常と東洋医学について

咳について4

五蔵の咳について飛ばしていたので、五蔵に冷えが入った時の咳の症状について書きます。

 「素問」第三十八 咳論篇

 

肺咳之狀,咳而喘息有音,甚則唾血。

肺の咳は、咳をして呼吸が困難になり、甚だしいと血が混じる。

心咳之狀,咳則心痛,喉中介介如梗狀,甚則咽腫喉痺。

心の咳は、咳をすると胸が痛み、喉が詰まった感じがし、甚だしいと喉が腫れる。

肝咳之狀,咳則兩脅下痛,甚則不可以轉,轉則兩胠下滿。

肝の咳は、咳をすると両脇が痛み、甚だしいと寝返りができず、寝返りをうつと脇の下が腫れる。

脾咳之狀,咳則右脅下痛,陰陰引肩背,甚則不可以動,動則咳劇。

脾の咳は、咳をすると右脇の下が痛み、隠隠と肩や背中がひきつり、甚だしいと動くことができず、動くと咳がひどくなる。

腎咳之狀,咳則腰背相引而痛,甚則咳涎。

腎の咳は、咳をすると腰や背中がひきつって痛み、甚だしいと咳をすると口に涎がでる。

 

風邪をひいて一通り発熱したけど、何となく体調が優れない時このような症状が出ると思います。(寒邪がとりきれていないからです)

 

ここに記載されている症状は五蔵に冷え(寒邪)が入った時の症状を表しています。

 

まだ原因はあるのでもうすこし掘り下げていきます^ ^