鍼灸院クレールのブログ

鍼灸院の日常と東洋医学について

咳について6

外感病(外的な環境の変化による病気)によって五蔵がどのように変化したか書きました。

 

今度はそれ以外の場合ついて触れていきたいと思います。

 

内傷病といって、気候の変化以外の原因で咳となる時があります。簡単にいうと、疲労睡眠不足運動不足暴飲暴食などが挙げられます。ここらへんは東西変わらないと思います。

 

生活習慣の変調が身体に悪い影響をあたえている状態です。

 

ここで一番注意したいのは「暴飲暴食」です。

 

暴飲暴食をすると消化器系である脾胃の働きが弱り、身体のなかの湿気を上手く処理することができなくなります。(お酒呑んだり食べ過ぎると身体がダルく感じるのはそのためです)

 

気血のもとを作るのは脾胃の働きなのですが、余分に取りすぎると湿が身体に溜め込まれた状態になります。

 

 

この状態の時に天候の変化が起きたり、睡眠不足疲労を溜めていたり、ストレスを過度に受けていると蔵府の機能低下を招き、余分な湿を処理するため淡がらみの咳となって出てくるわけです。

 

身体の湿気を溜めないようにするには、

1、食べ過ぎない (甘いものや味の濃いものを摂りすぎない)

2、軽めの運動をする(汗が軽く出る程度)

3、極端に冷たいものを摂らない

 

これを注意すると良いです(^^)

 

何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。 

生活の上で過度な面や不足している面というのは人それぞれあるのでそれを見直すところから始めるといいと思います(^^)