変わり続ける
アメリカの歌手でニール・ヤングという人がいるのですが、その人の言葉で
「変わり続けるからこそ、変わらずに生きてきた」
というのがあります。
この考えは東洋思想の「易」でもあります。
俗に「変わり続ける」というのは「変易」といい、宇宙が一瞬も止まることなく、動き続けることを言います。
また「変わらない」というのは「不易」といい、天体の運行や気象の変化は、動き続ける宇宙の中でも不変、変わらない法則があることを言います。
ニール・ヤングは1960年代から活躍している歌手ですが、初めはフォークソングを歌っていたのですが時代とともに音楽性を色々変えたりしてます。
(そういった意味ではボブ・ディランもそうですね)
おそらく表現する方法が違えど、歌を歌うという本質的なところは変わらないという事なんでしょうね。
たまにこの言葉を自分に置き換えて考えると、
「技術や理論に固執する」と、「治療の本質から遠ざかる」ということになるかなと思います。
勿論、理論や技術・強いては流派というのは大事なのですが、固執しすぎると、患者さんに適した治療ができなくなってしまいます。
治療は患者さんの体質や症状に合わせて決定していくものなのに、「腰痛にはこのツボ」とか「肩凝りにはこのツボ」という考えでやるどんどん治療を患者さんに当てはめることになります。
そうするとこの型に合わない患者さんには損しかないのです。
そうならないためには人や症状によって「変える」ことが大事で、その人や症状が変わったらまた「変える」。
それが「変わり続ける」ということなのかなと。
なかなか今季がいることだとおもいますが、実行していきます。